David Shepardson Valerie Insinna Tim Hepher
[ワシントン 24日 ロイター] - 米連邦航空局(FAA)は24日、ボーイングの旅客機「737 MAX」シリーズについて、飛行中に事故が発生した「737MAX9」を含め生産拡大を認めない方針を示した。一方、運航停止となっている737MAX9は点検終了後に運航再開を認めると明らかにした。
同社の737MAX9は1月5日に飛行中にドアが吹き飛ぶ事故が発生し、アラスカ航空やユナイテッド航空が運航停止を命じられている。
FAAは「われわれが確認した品質保証の問題は容認できない」とし、「品質管理上の問題が解決されるまでボーイングからの生産拡大や737MAXの追加生産ラインの求めには応じない」と述べた。
現在の月間生産機数を維持できるが、増やすことはできないとロイターに説明した。
生産拡大禁止は業界全体に幅広い影響を及ぼしそうだ。MAXシリーズには稼ぎ頭の「737MAX8」も含まれる。
ボーイングは引き続き「全面的かつ透明性をもって」FAAに協力し、安全性と品質の強化に向けた措置を講じる上で同局の指示に従うと表明した。
FAAは生産拡大禁止をいつまで継続するか見通しを示さず、ボーイングに認める月間生産機数も明示しなかった。
737MAX9については、点検終了後に航空各社に運航再開を認めると説明した。アラスカ航空は26日、ユナイテッド航空は27日の運航再開を目指すと発表した。