SKハイニックス、四半期営業黒字に転換 AIメモリー成長目指す

Reuters

発行済 2024年01月25日 12:46

更新済 2024年01月25日 14:18

Joyce Lee Heekyong Yang

[ソウル 25日 ロイター] - 韓国の半導体大手、SKハイニックスが25日公表した2023年10─12月期決算は、営業損益が3460億ウォン(2億5980万ドル)の黒字に転換した。22年同期は1兆9千億ウォンの赤字、23年7─9月期は1兆8千億ウォンの赤字だった。

LSEGスマートエスティメートの集計したアナリスト23人の予想では23年10─12月期も営業損失が見込まれていた。

キム・ウヒョン最高財務責任者(CFO)は「人工知能(AI)メモリー分野での技術的リーダーシップのおかげで長引く低迷から(黒字への)転換を達成した」と説明。「AIメモリーの総合プロバイダー」への成長を目指すとした。

生成AIで使われる高帯域幅メモリー(HBM)の半導体チップといった先進のDRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)が堅調で、黒字回復につながった。売上高は前年同期比47%増の11兆3千億ウォンだった。

他社に先駆けて開発した「HBM3」の売上高は23年には前年比5倍以上に増加したという。

現代自動車証券の調査担当責任者、グレッグ・ロー氏は「ホットな(AI)製品の場合、需要が非常に強く、顧客は十分な供給が得られないと不満を漏らしている。需要の低迷から徐々に回復しつつある他のメモリーとは全く状況が異なる」と述べた。