午前の日経平均は反落、ハイテク株安い 短期的な調整

Reuters

発行済 2024年01月26日 12:20

Hiroko Hamada

[東京 26日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比401円40銭安の3万5835円07銭と、反落して取引を終えた。指数寄与度の大きい半導体関連や電子部品などハイテク銘柄が軟調に推移し、指数を押し下げた。年初から週前半までに日経平均は3000円超上昇しており、短期的な調整が入っているとの見方も聞かれた。

日経平均は前営業日比233円安と軟調にスタート。その後も下げ幅を広げ、一時428円安の2万5808円04銭まで値下がりする場面があった。売り一巡後はやや下げ幅を縮め、もみ合う動きとなったが、前場引けにかけて再び売りが強まった。ハイテク株の下落については、米半導体大手インテルが25日発表した第1・四半期の売上高見通しが市場予想を下回って株価が時間外取引で下落したことや、前日の米市場でフィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が下落したことが重しとなった。

一方、市場では「ハイテク株が売られている以外は、物色の明確な方向感はみられない」(国内証券・ストラテジスト)との指摘があった。

マーケット参加者の関心は企業業績へと向かっており、本格化する決算発表への注目度が高まっている。いちよし証券の投資情報部・銘柄情報課課長、及川敬司氏は「決算が良ければ株価は総じて堅調な動きになりそうだ」と指摘する。一方で、「企業の経営者は中国や欧州圏の景況感悪化をリスクとして捉えるとみられ、海外経済の現状が株価にどう影響するか見極めたい」という。