[30日 ロイター] - 世界最大のコーヒーチェーン、米スターバックス(スタバ)が30日発表した第1・四半期(2023年12月31日終了)決算は、売上高が市場予想を下回った。
世界既存店売上高は5%増。アナリスト予想は6.98%増だった。
イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突で、中東の事業が打撃を受けた。年間の売上高見通しを下方修正し、第2・四半期は1月の需要鈍化と中国の回復が鈍いことが影響するとの見通しを示した。
ただ、市場関係者はより大きな売り上げの落ち込みを予想していたことから、株価は時間外で4%上昇した。
ラクスマン・ナラシムハン最高経営責任者(CEO)は、イスラエルとハマスの衝突で中東での売上高が大きな影響を受けたと指摘。この問題を巡る当社への抗議やボイコットで、影響は米国事業にも波及したと述べた。
北米の第1・四半期既存店売上高は5%増と、アナリスト予想の5.12%増をわずかに下回った。
スタバは昨年自社サイトで、同社は非政治組織であるとしてイスラエル政府や軍に支援を提供したとのうわさを否定した。
一方、第1・四半期の中国の既存店売上高は10%増と、前四半期の5%増から加速した。ただ、消費者は支出により慎重になっており、回復は予想より遅かった。
国際部門の既存店売上高は7%増にとどまり、アナリスト予想の12.07%増には届かなかった。
今年度の世界と米国での既存店売上高見通しは5─7%増から4─6%増に下方修正した。