中国恒大の債権者、長い手続き経て資金回収率わずかの恐れ=S&P

Reuters

発行済 2024年01月31日 16:25

Scott Murdoch

[シドニー 31日 ロイター] - S&Pグローバル・レーティングは、中国不動産開発大手、中国恒大集団に対して香港の高等法院(高裁)が清算命令を出した問題で、ドル建て債を保有するオフショア債権者は裁判所主導の複雑で長い清算手続きを経てわずかな資金しか回収できない見込みだと分析した。

31日付のリポートで、中国の不動産開発業者によるオフショア債のデフォルト(債務不履行)で、裁判所を介した資金回収率は平均約2.8%だと指摘。

不動産開発業者が中国本土で発行したオンショア債の回収率は8.3%だという。

S&Pの中国企業専門家、チャン・リー氏はオフショア債の保有者は清算手続きを経て「(額面)1ドル当たり数セント」しか回収できないと予想した。