日経平均は4日ぶり反落、早期の米利下げ観測後退で 好決算銘柄を物色

Reuters

発行済 2024年02月01日 15:50

[東京 1日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比275円25銭安の3万6011円46銭と、4日ぶりに反落して取引を終えた。米国で早期利下げ観測が後退し株安となった流れを引き継いだほか、為替のドル安/円高進行も投資家心理の重しとなった。一方、個別では好決算銘柄を物色する動きがみられた。

1月30―31日に開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利の据え置きが決定され、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は記者会見でマーケットの早期利下げ観測をけん制する姿勢を示した。

日経平均は278円安でスタート。寄り付き後、140円安まで下げ幅を縮小する場面がみられたが、後場に再び下落局面となり362円安の3万5924円60銭で安値をつけた。米国市場では米国10年金利が約3週間ぶりに3%台に低下し、ドル安/円高が進行。トヨタ自動車、ホンダなど輸出関連・自動車株がさえなかった。

みずほ証券の中村克彦マーケットストラテジストは、日米の金融政策イベント通過で、日銀のマイナス金利早期解除と米利下げの後ずれが同時に意識され始めたと指摘。「円高進行に加え、新NISA(少額投資非課税制度)やチャイナマネーによる資金流入もかつてほどみられなくなった」といい、当面は積極的に上値を追う展開にはなりづらいとの見方を示した。

TOPIXは2日ぶりに反落し、0.67%安の2534.04ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.67%安の1304.01ポイント。プライム市場の売買代金は4兆5809億9400万円だった。