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メルク第4四半期は最終黒字、 「キイトルーダ」販売好調が寄与

発行済 2024-02-02 11:59
更新済 2024-02-02 12:00

Michael Erman Leroy Leo

[1日 ロイター] - 米製薬大手メルクが1日発表した2023年第4・四半期決算は、調整後1株損益が0.03ドルの黒字となった。LSEGがまとめたアナリスト予想平均は0.11ドルの赤字だった。がん免疫療法「キイトルーダ」の好調な売り上げが寄与した。

売上高は前年同期比6%増の146億ドルで、アナリスト予想の145億ドルを上回った。

第4・四半期のキイトルーダの売上高は同21%増の66億ドルと、アナリスト予想の65億ドルを超えた。

世界で最も売れている処方薬であるキイトルーダの特許切れに伴う収入減に備えるため、同社は最大約150億ドル規模のディールを模索している。

キイトルーダの昨年の売上高は250億ドルに上り、26年までに300億ドルを突破すると予想されているが、特許による保護は20年代末までに失われる。

メルクはこの1年、第一三共から55億ドルで抗体薬物3種の複合体からなる抗がん剤の共同開発の権利を取得するなど、複数の契約を結んでいる。

ロバート・デービス最高経営責任者(CEO)は、ポートフォリオ充実化の進展には非常に満足しているが、さらに取引を行う必要があると説明し、事業開発を引き続き優先していく方針を示した。

新たな心血管代謝系製品については、30年代半ばまでの売上高見通しを100億ドル強から約150億ドルに引き上げた。

今年の通期売上高は627億─642億ドルを見込んでいる。アナリスト予想は635億ドル。通期1株利益予想は8.44─8.59ドルで、アナリスト予想の8.42ドルを上回った。

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