日経平均は小反発、米大手ハイテクの好決算が支援 持ち高調整も

Reuters

発行済 2024年02月02日 15:45

[東京 2日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比146円56銭高の3万6158円02銭と小幅に反発して取引を終えた。前日の米株高や大手ハイテク企業の好決算が支えになった。米雇用統計の発表を今晩に控え、午後には持ち高調整の売りが上値を抑え伸び悩んだ。

日経平均は238円高で寄り付いた後も上げ幅を拡大し、一時429円高の3万6441円09銭に上昇した。米長期金利が低下基調にある中、前日の米国市場では株高となったほか、引け後に発表されたメタ・プラットフォームズ、アマゾン・ドット・コムの決算が市場予想を上回り、時間外取引で買われたことが投資家心理を支援した。

指数寄与度の高い東京エレクトロンなど国内の半導体関連株は総じて堅調で、日経平均の押し上げに寄与した。決算などの個別材料に基づく物色が活発だったほか、時間外取引での米株主要3指数の先物のプラス推移も支えになった。

市場では「米国株には割高感があるが、連邦公開市場委員会(FOMC)後の株安は続かなかった。AI(人工知能)の成長期待があることを踏まえると、底堅い推移が期待できるのではないか」(水戸証券の酒井一チーフファンドマネージャー)との声が聞かれた。

日本時間の今晩に1月米雇用統計の発表を控えており、午後には持ち高調整の売りに押され、指数は大引けにかけて伸び悩んだ。

TOPIXは0.22%高の2539.68ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.22%高の1306.92ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆6801億3300万円だった。