David French
[8日 ロイター] - 米シェール開発のデボン・エナジーがカナダの同業エナープラスに買収を打診したことが、関係筋の話で8日分かった。
両社が交渉入りするかは不透明だという。デボンが示した買収条件は明らかになっていない。
エナープラスの株価はカナダの株式市場で8.1%高で終了。デボンも2.7%値を上げた。
エナープラスは主に米ノースダコタ州のバッケン・シェール鉱区で操業しており、ペンシルベニア州にも展開している。買収が実現すれば、デボンのノースダコタの事業拠点を補完し、テキサス州とニューメキシコ州にあるデラウェア盆地への依存度低下につながるとみられる。
エナープラスは2022年にカナダの資産を売却し、より高い収益が見込める米国の鉱区に経営資源を集中させた。これが奏功し、23年に強力なキャッシュフローを生み出し、高水準の株主還元を行った。24年はフリーキャッシュフローの約70%を株主に還元する見込みとしている。
米石油・ガス業界では過去1年で再編・統合の動きが加速している。