Reuters
発行済 2024年02月14日 07:57
Shivansh Tiwary Rajesh Kumar Singh
[13日 ロイター] - 米格安航空会社(LCC)ジェットブルー航空の株価が13日のニューヨーク市場で急騰し、終値は21.6%高となった。物言う投資家(アクティビスト)として知られるカール・アイカーン氏が、同社の株式を10%近く保有していると明らかにしたためだ。
アイカーン氏は、ジェットブルー株が過小評価されていると主張。自身が率いる投資会社が取締役を送り込む可能性についてジェットブルー側と協議していると説明した。
今年になってアイカーン氏が初めて見せた大きな動きの一つが、ジェットブルー株取得だった。
ジェットブルーは「われわれは常に、株主との建設的な対話に前向きな姿勢だ」と述べた。
ドイツ銀行のアナリストチームは、アイカーン氏のジェットブルー株取得により、米航空業界の再編がさらに進む公算が大きいという同社の見方が裏付けられたと指摘した。
ジェットブルーの業績は営業費用の増大や不均一な旅行需要が響いて重圧にさらされており、ジョアンナ・ゲラーティー最高経営責任者(CEO)は収益力回復に向けた「積極的な行動」を約束。およそ25億ドルの設備投資計画先送りや、各種コストの圧縮策などを打ち出している。
ただ一部のアナリストによると、ジェットブルーにとってより大きな不安要素は、同業スピリット航空を38億ドルで買収する計画で、ジェットブルーの債務比率が高まる点などが問題視されている。
この計画を巡っては先月、米連邦地裁が司法省の差し止め要求を認める判決を下したが、両社が不服として控訴している。
が書いた: Reuters
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