肥満症治療薬ウゴービ、米国で青少年の利用が急増

Reuters

発行済 2024年02月16日 09:48

Robin Respaut

[15日 ロイター] - デンマークの製薬大手ノボノルディスクの肥満症治療薬「ウゴービ」について、米国で服用する青少年の数が少ないながらも急速に増えていることが、ロイターが独占入手したデータで分かった。

データは医療技術企業コモド・ヘルスが保険請求を基に集計。肥満と診断された12歳から17歳の青少年のうち、1268人が2023年の1―10月にウゴービの投与を開始していた。これに対し、22年にウゴービを利用した青少年はわずか25人だった。

米当局は22年12月、青少年によるウゴービの利用を承認。その1カ月後、強い影響力を持つ米小児科学会が12歳から肥満症治療薬の投与を開始することを推奨した。

ロイターがミシガン、ミネソタ、ウィスコンシンなど5州で入手した医療データでも、青少年によるウゴービの利用急増が示された。