米、排ガス規制案の一部修正 業界反発受けEV移行より緩やかに

Reuters

発行済 2024年02月19日 10:32

David Shepardson

[ワシントン 18日 ロイター] - 米政府は、2027─32年に乗用車などの排ガス規制を強化し、電気自動車(EV)の普及を加速させる計画について、30年までを対象に年間の排ガス削減基準を従来案より緩和する見通しであることが、2人の関係筋の話で18日に分かった。

米環境保護局(EPA)は昨年4月、乗用車とトラックの二酸化炭素(CO2)排出量を32年までに26年比で平均56%減らすよう義務付ける規則案を公表。この規則に基づけば、新車販売に占めるEVの割合は30年までに60%、32年までに67%に高まると試算されている。

しかし、EPAは当初案に変更を加えた上で来月にも最終規制を公表する見込みで、年間の排出基準を緩めるのに伴い30年の新車販売にEVが占める割合は60%を下回る想定になるという。