トヨタ、来上期調達価格引き上げ 初の「人的投資」含め競争力向上

Reuters

発行済 2024年02月19日 18:33

Maki Shiraki

[東京 19日 ロイター] - トヨタ自動車は2024年度上期(24年4月―9月)の国内1次仕入先からの部材の調達価格について、23年下期(23年10月ー24年3月)から引き上げる。仕入先のエネルギー費・資材費の高騰分をトヨタが引き続き負担し、仕入先従業員の賃上げや職場環境の改善など「人への投資」も初めて考慮に入れた。同社の調達担当者が19日、記者団に明らかにした。

国内の1次仕入先は約400社。調達価格を引き上げることで仕入先の人手不足の解消や自動車産業全体の競争力向上につなげ、サプライチェーン(部品調達網)の維持を図る。例年実施してきた原価低減活動の調達価格への反映は、23年度同様「ゼロまたは最小限」に抑える。