英スタンチャート、23年は18%増益 利益見通しは引き下げ

Reuters

発行済 2024年02月23日 16:26

更新済 2024年02月23日 16:36

Selena Li Lawrence White

[香港/ロンドン 23日 ロイター] - 英金融大手スタンダード・チャータード(スタンチャート)が23日発表した2023年通期決算は18%の増益となった。増配と10億ドルの新たな自社株買いも発表した。ただ、見通しを引き下げたことから中国へのエクスポージャーを巡る投資家の懸念が高まりそうだ。

23年の法定税引前利益は50億9000万ドルに増加し、市場予想と一致した。

24年の増益率は5─7%のレンジ上限になる見込みだとし、昨年10月に示した従来予想の8─10%から引き下げた。

23年の増益率は為替変動の影響を除いたベースで13%だった。

同行はまた、収益性を測る主要な指標である有形株主資本利益率を現在の10%から26年までに12%へ「着実に」引き上げることを目指すとし、今年中に11%を達成するという従来予想を取り消した。