クローガーのアルバートソンズ買収、米大統領選の激戦州に影響か

Reuters

発行済 2024年02月27日 11:54

Trevor Hunnicutt

[ワシントン 26日 ロイター] - バイデン米政権はスーパーマーケット大手クローガーによる同業アルバートソンズの買収阻止に動いており、この取り組みが今年の大統領選で激戦となっているネバダ州とアリゾナ州の投票結果に大きく影響する可能性がある。両州は食料品の購入費用が国内で最も高い水準にある上、両社が数十店舗を展開しているためだ。

民主党は買収阻止を選挙戦の追い風にしたい考え。失業を心配する労働組合を取り込み、バイデン氏の再選にとって最大の懸念材料である物価高に対する国民の怒りを和らげる狙いがある。

米連邦取引委員会(FTC)や、カリフォルニア州など8つの州は26日、クローガーによるアルバートソンズ買収の阻止を求める訴訟を起こした。買収によって生鮮品の価格が上がり、賃金交渉において企業側の力が強まるとの懸念が背景にある。