リライアンスとディズニー、インドのメディア事業統合で新合弁会社設立

Reuters

発行済 2024年02月29日 07:57

Aditya Kalra Dawn Chmielewski Munsif Vengattil

[ニューデリー/ロサンゼルス 28日 ロイター] - インド大手財閥リライアンス・インダストリーズと米娯楽大手ウォルト・ディズニーは28日、インド国内における両社のテレビ・ストリーミング事業を統合し、新たな合弁会社を設立すると発表した。新会社の評価額は約85億ドルになるとしている。

リライアンス側は14億ドルを投じて新会社およびその関連資産の63%余りの持ち分を取得、残りをディズニーが所有する。

ディズニーは長らくインドで、ストリーミング事業低迷と契約者流出対応や、高額なクリケットの試合放映権の負担に苦しんできた。

2019年に21世紀フォックスのエンターテインメント資産を買収したことなどでディズニーが取得したインド事業は当時およそ150億ドルと評価されていたが、現在は30億ドル程度と算定されている。

ただディズニー関係者の1人は、リライアンスとの事業統合によるシナジー効果を考慮に入れると、資産価値は43億ドル近くに増加するという。

新会社は傘下に120のテレビチャンネルと2つのストリーミングプラットフォーム、またインドで熱狂的人気を誇るクリケットの主要トーナメントの放映権を持つことになる。