焦点:中国碧桂園、清算申し立てで重圧 再編交渉加速か

Reuters

発行済 2024年03月04日 18:04

Marc Jones Xie Yu Scott Murdoch

[ロンドン/香港 1日 ロイター] - 中国の不動産大手、碧桂園控股(カントリー・ガーデン・ホールディングス)に対し債権者が清算を申し立てたことについて、海外債権者、アドバイザー、アナリストは同社が債務再編交渉を急ぐきっかけになると指摘している。

同業で3000億ドルの負債を抱える中国恒大集団が1月に裁判所から清算命令を受けたことも、碧桂園へのプレッシャーになり、債権者との正式交渉開始が早まる見通しという。

碧桂園は先月28日、2億0500万米ドルの融資を返済できなかったことを受けて、香港上場の建滔集団(キングボード・ホールディングス)傘下企業が同社の清算を裁判所に申し立てたと発表。5月17日に法廷審理が予定されている。

ベアリングス(ロンドン)で新興国社債部門を統括するオモトゥンデ・ラワル氏は「こうした清算申し立ては(債権者とそのアドバイザーが)経営トップを交渉のテーブルに引き戻すための戦術として使われることが多い」と指摘。

その上で「実際に清算手続きを進めることを望んでいる人はいない」とし、そのようなことをすれば、不動産開発会社の国内事業に影響が波及し、全てが「機能不全」に陥ると述べた。

碧桂園は広東省を拠点とする売上高ベースで国内最大の民間不動産会社。2021年以降の中国不動産部門の資金繰り悪化に巻き込まれ、110億ドル相当のオフショア債がデフォルト(債務不履行)に陥ったと見なされている。負債総額は2000億ドル近く。

碧桂園の香港の社債権者は「一部の債権者が行動を起こし、碧桂園を交渉のテーブルに着かせようとプレッシャーをかけているのは良いことだ。債権者にとっては早めに条件を確定できた方が良い」と述べた。

<碧桂園と中国恒大の比較>

碧桂園はキングボード傘下企業による清算申し立てに「断固として」反対すると表明。債務再編計画について作業を進めており、「実行可能」な限り早期に条件を提示する意向を示した。

同社は数週間前に債務再編手続きを開始。財務アドバイザーと法務アドバイザーを指名した。