NYの視点:パウエルFRB議長の議会証言、利下げ急がない方針再表明か、与党議員からは利下げ圧力強まる可能性=選挙控え

Fisco

発行済 2024年03月05日 07:39

*07:39JST NYの視点:パウエルFRB議長の議会証言、利下げ急がない方針再表明か、与党議員からは利下げ圧力強まる可能性=選挙控え 連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は今週、下院金融委員会(6日)、上院銀行委員会(7日)で半期に一度の金融政策報告に関する議会証言を予定している。
1月連邦公開市場委員会(FOMC)での声明や議長会見を含め金融政策決定者の講演やイベントでの発言から、議長はインフレが減速基調を継続しているが、まだ、賃金やインフレ圧力が多く見られ、利下げにはさらなるインフレ改善進展の確信が必要になる、と利下げを急がない姿勢を再表明する可能性が強い。
議長のCBSの番組60Minutesでのインタビューのように、時期尚早の利下げによるリスクを警告すると見られる。


2024年の連邦公開市場委員会(FOMC)投票権を持つ米アトランタ連銀のボスティック総裁は年内2回の利下げを予想、7-9月期に利下げを開始後、利下げによる経済への影響を見直すため連続の利下げは予想していない。
利下げにより、今まで抑制されていた需要を押し上げ、インフレのきっかけとなる可能性も残ると、指摘した。
同時に、高金利を過剰に長く維持するリスクにも言及している。
インフレ率が2%へ低下すると完全に確信するため一層進展が必要で、健全な労働市場や経済が委員会の政策決定に余地を与えるとした。
2008年の金融危機を予測した著名エコノミスト、ルービニ氏は今年も経済が好調で「ノーランディング」と、楽観的な見方を示した。
リスクは上方と、指摘している。


ただ、11月の大統領選挙を控え、与党議員からは利下げ圧力の声が高まる可能性がある。


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