米国株式市場=S&P・ナスダック下落、米CPI・PPIに注目

Reuters

発行済 2024年03月12日 06:15

Caroline Valetkevitch

[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が小幅下落して取引を終えた。投資家は今後数カ月の利下げ見通しに関するさらなる手掛かりを得ようと今週発表される米消費者物価指数(CPI)と米卸売物価指数(PPI)に注目している。

ブティジェッジ運輸長官は11日、アラスカ航空が運航するボーイングの737MAX機で機体の一部が吹き飛んだ1月の事故を巡り、ボーイングが司法省と運輸安全委員会(NTSB)の調査に協力することを期待すると述べた。これを受け、ボーイングの株価は3%下落した。

S&P主要セクターでは工業の下げが目立った。ダウ工業株30種は小幅に上昇した。

2月のCPIは12日、PPIは14日に発表される。

インガルス・アンド・スナイダーのシニアポートフォリオストラテジスト、ティム・グリスキー氏は「これらのデータは変動が大きくなる傾向があり、市場はそれに応じて動くだろう」と語った。

先月は堅調な経済状況を示す指標を受けて利下げ開始時期の予想が3月から6月に後ずれし、株式市場の上昇が失速した。

この日も半導体株の売りが続き、エヌビディアは2%安、アドバンスト・マイクロ ・デバイセズ(AMD)は4.3%安、ブロードコムは1.2%安となった。

天然ガス採掘会社エクイトランス・ミッドストリームは1.5%上昇。元親会社のEQTが同社を買収すると発表した。EQTは7.8%急落した。

米取引所の合算出来高は109億株。直近20営業日の平均は120億6000万株。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.07対1の比率で上回った。ナスダックでも1.45対1で値下がり銘柄が多かった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 38769.66 +46.97 +0.12 38667.21 38794.76 38483.25

前営業日終値 38722.69

ナスダック総合 16019.27 -65.84 -0.41 16052.63 16085.95 15978.04

前営業日終値 16085.11

S&P総合500種 5117.94 -5.75 -0.11 5111.96 5124.66 5091.14

前営業日終値 5123.69

ダウ輸送株20種 15786.30 +68.08 +0.43

ダウ公共株15種 864.00 +8.35 +0.98

フィラデルフィア半導体 4890.20 -67.58 -1.36

VIX指数 15.22 +0.48 +3.26

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S&P一般消費財 1445.24 -7.15 -0.49

S&P素材 568.16 +6.37 +1.13

S&P工業 1027.02 -5.43 -0.53

S&P主要消費財 800.76 +4.62 +0.58

S&P金融 675.28 +1.31 +0.19

S&P不動産 250.45 -1.23 -0.49

S&Pエネルギー 675.18 +6.68 +1.00

S&Pヘルスケア 1702.36 -0.90 -0.05

S&P通信サービス 271.49 -0.63 -0.23

S&P情報技術 3760.03 -14.20 -0.38

S&P公益事業 323.05 +1.64 +0.51