シェル、30年の炭素削減目標を下方修正 ガス需要旺盛

Reuters

発行済 2024年03月14日 19:53

Ron Bousso

[ロンドン 14日 ロイター] - 英石油大手シェルは14日、2030年の炭素削減目標を下方修正するとともに、35年の目標を撤回した。

再生可能エネルギーを含む電力販売が従来予想を下回る見通しとなったことや、液化天然ガス(LNG)などのガスがエネルギー移行で重要な役割を果たすと予想していることが背景。

50年までに排出量を実質ゼロにする目標は据え置いた。

今回の目標変更はワエル・サワン最高経営責任者(CEO)の戦略修正の柱となる。収益拡大に向け、利益率の高いプロジェクト、安定した石油生産、天然ガスの生産拡大を重視する。

英同業BPも、株主から収益拡大を求める圧力が強まり、昨年、石油生産や排出量の削減目標を下方修正している。