David Shepardson Rajesh Kumar Singh
[ワシントン/シカゴ 21日 ロイター] - 航空機大手ボーイング のラリー・ケルナー会長は主要顧客である大手航空会社の首脳と会合を開く計画で、デービッド・カルフーン最高経営責任者(CEO)は参加しないことが、関係筋の話で分かった。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は先に、複数の米航空会社のCEOが、米アラスカ航空が運航するボーイング製737MAX9の一部側壁が飛行中に吹き飛んだ事故について懸念を伝えるため、ボーイング取締役との会合を求めたと報じ、同社が抱える問題やカルフーン氏への不満を示す異例の動きだと伝えていた。
航空会社筋によると、米国ではアメリカン航空、ユナイテッド航空、サウスウエスト航空、アラスカ航空のCEOがケルナー氏と協議する予定。
ボーイングからはケルナー氏以外の取締役も同席するとみられる。海外の大手航空会社も協議相手に含まれると、事情にに詳しい関係筋が話した。関係者によると、カルフーン氏は協議の開催を支持しているが、出席はしないという。
同氏は737MAX8の2回にわたる墜落事故後の2020年にCEOに就任。品質問題を解消して今回のような事故が「二度と起こらないようにする」と確約している。