ダイハツ、小型車はトヨタが開発から認証まで責任 現場の負担軽減

Reuters

発行済 2024年04月08日 13:37

更新済 2024年04月08日 17:10

Maki Shiraki

[東京 8日 ロイター] - トヨタ自動車傘下のダイハツ工業は8日、認証取得不正を受けて新たな事業方針を発表、新興国向け小型車はトヨタが開発から認証までの責任を持ち、ダイハツが委託を受ける体制に転換するとした。経営責任を明確にするため、旧経営陣の昨年度の賞与返納も併せて公表した。

新興国向け小型車は、今後の切り替えモデルから順次新体制に変更する。これまでは、両社にまたがっていた「新興国小型車カンパニー」が新車を開発し、ダイハツ主体で認証まで担っていたが、このカンパニーを解消。5月からは開発から認証までの機能の報告先をトヨタの「トヨタ・コンパクト・カー・カンパニー」へ変更する。

ダイハツは今後、軽自動車の電気自動車(EV)開発には取り組む。時期は未定だが、まずは不正でいったん凍結している軽商用車EVの開発再開を目指す。

ダイハツの井上雅宏社長は、軽自動車は「ダイハツのものづくりの源泉として、開発から認証、国内の流通まで(自社で)やっていく」と説明。小型車は「台数もモデル数も仕向け地も広がってきたので、丁寧にやるという目的のため、トヨタとダイハツの力を合わせる」とし、「ダイハツができるところは今まで通りやる」と語った。