JPモルガン、ダイモンCEOの後継者絞り込み進める 有力候補は4人

Reuters

発行済 2024年04月09日 08:19

Manya Saini Nupur Anand

[8日 ロイター] - 米金融大手JPモルガン・チェースが、ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)の後継者の絞り込み作業を着々と進めている。

このほど公表した株主総会議案書で、取締役会が「(中期的に見て)強力な(次期)CEO候補として株主によく知られている執行委員会メンバーの育成に相当な時間を費やしている」と明らかにした。

68歳のダイモン氏は既に18年余りもJPモルガンのトップに座り、米企業全体でも有数の大物経営者となっている。ただ昨年5月には、向こう3年半のうちに退任する可能性があると示唆していた。

こうした中、現段階で後継候補として有力視されているのは、ともに最近商業・投資銀行部門の共同CEOに任命されたジェニファー・パイプザック氏とトロイ・ローボー氏、消費者・コミュニティー銀行部門CEOを務めるマリアン・レーク氏、資産運用・ウエルスマネジメント部門CEOのメアリー・アードス氏の4人。

ジャニー・モンゴメリー・スコットの調査ディレクター、クリス・マリナック氏は、ダイモン氏が2020年3月に緊急手術を受けて以来、JPモルガンは徐々にトップ人事について情報発信をしてきたと指摘。「ただダイモン氏がすぐ辞めるとは思わないし、彼はあと数年、職にとどまってもおかしくない」と述べた。