世界の大手企業、気候変動目標が脆弱 温暖化抑制貢献低く=調査

Reuters

発行済 2024年04月09日 11:03

Simon Jessop

[9日 ロイター] - 世界の最大手企業が設定している気候変動対策目標は全体としてあまりに低く、地球温暖化対策で役割を果たしていないとする最新調査が9日に公表された。

調査は、ドイツの調査機関ニュークライメート・インスティテュート(NCI)と非営利団体のカーボン・マーケット・ウォッチが共同で51社に実施。その結果、これら企業が2030年までに約束した温室効果ガス排出量の削減率は平均30%で、50年までに気温上昇を1.5度に抑制するのに必要とされる43%に達していない。

過去2年に19社で目標が改善したものの多くは内容があいまいで、事業の一部にしか関連してなかったり、削減でなく「カーボンオフセット」に依存。これにより、実質の貢献目標は5─20%にとどまってるという。