UBS、100億─150億ドル資本上積み必要か スイス政府の監督強化で

Reuters

発行済 2024年04月12日 09:18

更新済 2024年04月12日 09:28

Noele Illien

[チューリヒ 11日 ロイター] - スイス政府がシステム上重要な国内大手行に対する監督強化のために資本要件引き上げ方針を盛り込んだ報告書を公表したことを受け、UBSは100億─150億ドルの新たな資本上積みが必要になるかもしれない――。オートノマス・リサーチの銀行アナリスト、シュテファン・シュタルマン氏は11日、こうした見通しを示した。

シュタルマン氏の基本シナリオによると、今後数年でUBSは普通株等Tier1比率(CET1)を200─300ベーシスポイント(bp)高めることが求められ、100億─150億ドルの当該資本を確保しなければならなくなる。これは現在UBSが想定している自社株買いの規模を大きく縮小させかねないという。