中ロ企業、銅線の「スクラップ」偽装で関税・制裁逃れ=関係筋

Reuters

発行済 2024年04月16日 11:39

[15日 ロイター] - ロシアの銅生産会社RCCと複数の中国企業が、新品の銅線をスクラップに偽装して取引することにより関税を逃れた上、西側による制裁の影響を回避してきたことが、事情に詳しい関係者3人の話で明らかになった。

関係者によると、銅線は中国の新疆ウイグル自治区で仲介業者によって細断され、スクラップと見分けるのが困難になる。こうして銅線をスクラップとして輸入することで業者は関税を逃れることができる。

中国では銅線の輸入には4%の関税が適用されるが、ロシアからのスクラップの輸入は非課税だ。

中国では西側の制裁対象となっているロシア企業から金属を輸入することに法的な障害は全くない。だが中国の製造業者は、ロシア企業と取引していることを米国や英国などの顧客が知った場合に、これらの顧客向け輸出ビジネスを失うのではないかと心配している。