午前の日経平均は大幅続落、800円超安 米金利上昇など嫌気

Reuters

発行済 2024年04月16日 12:07

[東京 16日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比827円22銭安の3万8405円58銭と、続落した。週明けの米国株が米金利上昇や中東情勢への警戒感を受けて続落した流れを引き継ぎ、幅広い業種で売りが先行した。日経平均は前場を通して心理的節目の3万9000円を下回った水準での推移となり、安値引けとなった。

日経平均は482円安で寄り付いた後も下げ幅を拡大し、800円超安となった。時間外取引での米株先物3指数や主要アジア株のマイナス圏での推移となり、世界的なリスク回避の動きがみられた。外為市場ではドル高/円安が再加速し、介入への警戒も重しとなった。

主力株では東京エレクトロン、ファーストリテイリング、アドバンテスト、ソフトバンクグループが2─4%超安となり、4銘柄で日経平均を370円程度押し下げている。ニデックは6%超高、テルモもしっかりだった。

市場では「連邦準備理事会(FRB)の利下げ回数の見通しや、マーケットの織り込みは昨日と大きく変わっていないものの、先送り懸念があり警戒感が広がっている」(大和証券の柴田光浩シニアストラテジスト)との声があった。金利上昇局面では、ハイテク株は当面軟調に推移しやすいという。