午前の日経平均は反落、一時700円超安 前日の上げの反動強まる

Reuters

発行済 2024年04月25日 12:10

Noriyuki Hirata

[東京 25日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比641円97銭安の3万7818円11銭と反落した。一時700円超安に下げ幅を拡大した。米長期金利の高止まりが警戒される中、前日に900円高と大幅高だった反動で戻り待ちの売りが優勢になった。

日経平均は394円安で寄り付いた後も下げ幅を拡大し、一時737円安の3万7722円11銭に下落した。米メタ・プラットフォームズの株価が時間外取引で大幅安となったことを嫌気し、東京エレクトロンなどの半導体関連株やソフトバンクグループなどのハイテク株が売られた。

時間外取引の米株先物が軟調に推移し、今晩の米国株安への警戒感もくすぶった。あすの日銀会合の結果発表のほか、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)、日米決算と重要イベントが複数控えており「手掛けにくい局面」(国内運用会社のストラテジスト)との声がある。

前日の大幅高の多くを返上する形となり、市場では「一時期に比べて商いが細る中、先物主導でボラティリティーが出やすくなっている」(ちばぎんアセットマネジメントの森田潤調査部長)との見方が聞かれた。中小型株に比べ、主力の大型株の弱さが目立った。 ドル/円は155円台と円安基調を継続している一方、為替介入への警戒感もくすぶっており、輸送用機器など輸出関連株は軟調だった。