Nobuhiro Kubo
［東京 ２６日 ロイター］ - 村田製作所は２６日、２０２５年３月期の連結営業利益（国際会計基準）が前年比３９．２％増の３０００億円になりそうだと発表した。自動車やスマートフォン向け部品の需要増や、家電向けなどの在庫調整が進み、低下していた操業度が回復するとみている。赤字が続く電池事業で前年に約５００億円の減損損失を計上した効果も見込む。
ＩＢＥＳがまとめたアナリスト１９人のコンセンサス予想３４５７億円を下回った。
年間配当は１株５４円を予想する。２３年１０月に株式を３分割した影響を考慮すると、２円の増配となる。４月３０日から１０月３１日までに最大８００億円の自社株買いを実施することも決めた。
２４年３月期の連結営業利益は前年比２７．８％減の２１５４億円だった。ソニーグループから２０１７年に買収した電池事業で赤字が続いていたことから、減損損失４９５億円を計上した。自動車向けを中心に部品価格が下落したことなども影響した。