Reuters
発行済 2024年04月27日 04:44
[26日 ロイター] - 米グーグルの持ち株会社アルファベットと米マイクロソフトの決算で大規模な人工知能(AI)投資が成長をけん引していることが示され、26日の米国株式市場ではハイテク株が上昇した。米メタ・プラットフォームズのさえない売上高見通しを受け、巨額の投資が報われるまでに時間がかかるとの疑念があったが、これが払しょくされた格好だ。
アルファベットが25日に発表した第1・四半期決算は収益が市場予想を上回り、株価はこの日10%上昇。時価総額は2兆ドルを超えた。同社は初の配当実施に加え、最大700億ドルの自社株買いも発表した。
LSEGデータストリームによると、同社の時価総額は3年以上前にも日中ベースで2兆ドルを突破したことがあるが、終値ベースでこの節目を上回ったことはまだない。
マイクロソフトの株価も約3%上昇し、時価総額を800億ドル超押し上げた。
両社によると、AIアプリケーションのサポートに必要なインフラに数十億ドル規模を投じたことで、より多くのユーザーがAIベースのサービスに移行し、四半期収益の伸びが予想を上回ったという。
マイクロソフトのエイミー・フッド最高財務責任者(CFO)は、クラウドコンピューティングサービス「アジュール」の収益が1─3月期に31%増加したが、そのうちAIサービスが7%ポイントを占めたと発表した。
グーグルでは、「グーグル・ワークスペース」の大幅な成長によりクラウド収益が約28%増加。この分野では、アルファベットが大規模言語モデル「ジェミニ」を活用したAI機能を多数提供している。
少なくとも19人のアナリストがアルファベットの目標株価を引き上げた。目標株価の中央値は176.65ドル。前日の終値は156ドルだった。一方マイクロソフトは17人のアナリストが目標株価を引き上げ、中央値は475ドルとなった。
マイクロソフトの12カ月先予想株価収益率(PER)は30.40倍。一方、アルファベットは21.63倍。
が書いた: Reuters
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