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ファーマF Research Memo(4):BtoB事業の主力「ファーマギャバ(R)」はGABA生産トップシェア

発行済 2024-04-30 13:44
更新済 2024-04-30 14:00
© Reuters.
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*13:44JST ファーマF Research Memo(4):BtoB事業の主力「ファーマギャバ(R)」はGABA生産トップシェア ■ファーマフーズ (TYO:2929)の事業概要

2. BtoB事業
BtoB事業は、機能性素材、健康食品及び医薬品等の研究開発・製造を行い、食品・医薬品メーカー、流通事業者等に販売している。
主な機能性素材製品としては「ファーマギャバ(R)」「ボーンペップ(R)」「Cerepron(R)(セレプロン)」「ランペップ(R)」「ファーマバイオミックス」「HGP(R)」などがある。
機能性製品は従来からのOEMや越境ECに加えて、2023年7月期より「明晰ラボ」など自社ブランド(以下、NB)製品をBtoBチャネルで販売している。
機能性素材では「ファーマギャバ(R)」が拡大基調であり、機能性製品ではNB製品の拡販を強化している。
また2022年7月期第2四半期より新規製造・販売チャネルとして、明治薬品が手掛ける医薬品製造受託のCMO事業(以下、CMO)、及び機能性食品・医薬品等をドラッグストアチャネル等で販売するCHC※事業(以下、CHC)も展開している。
なお2023年7月期のアイテム別売上高は機能性素材が2,002百万円、機能性製品が1,368百万円、明治薬品のCMOが4,190百万円、CHCが857百万円だった。
また明治薬品については受注が拡大基調であり、今後は医薬品受託製造に留まらない製薬(OTC医薬品)メーカーへの進化を目指し、新工場建設を計画(製造のための登録などが必要なため稼働は5年後の予定)している。


※Consumer Health Careの略で、ドラッグストアでの医薬品及び機能性食品等の販売のこと。



(1) ファーマギャバ(R)
「ファーマギャバ(R)」は同社の主力製品である。
GABAは野菜や果物、穀物に含まれる非タンパク系のアミノ酸の一種で、脳内で抑制系の神経伝達物質として働くと言われている。
同社はGABA生産乳酸菌を食品中より分離、醗酵法によってGABAを生産する方法を確立し「ファーマギャバ(R)」として販売している。
「ファーマギャバ(R)」は「ストレス緩和」「疲労感の軽減」「血圧の改善」及び「睡眠の質の改善」などの機能を表示でき、機能性表示食品への採用が拡大している。
その結果、機能性表示食品制度におけるGABAの受理件数は2024年2月29日現在で1,086件(同社調べ)とトップの採用実績を維持している。
なお2023年11月には「GABA原料」に対する化学的試験において、国内初となる国際規格「ISO/IEC 17025」認定を取得した。


また「ファーマギャバ(R)」については「筋肉量の増加」「認知機能の改善」「肌弾力の改善」等の効果も見出しており、エビデンスを強化している。
海外は北米や韓国等で積極的に営業活動を行い、採用が拡大している。
2023年7月期には、米国のCENTRが北米初となる「ファーマギャバ(R)」配合の認知機能訴求飲料をカリフォルニア、テキサス、及びオンラインで販売開始した。
韓国ではAmorepacific Group(アモーレパシフィックグループ)の美容ドリンク「Vitalbeautie」ブランドに「ファーマギャバ(R)」が採用された。
「ファーマギャバ(R)」はハラール認証を取得しており、イスラム教徒の多い東南アジア圏への営業も本格化する予定だ。


(2) ボーンペップ(R)
「ボーンペップ(R)」は卵黄タンパク由来の機能性素材で、骨の成長を促す成分として開発された。
代表的な採用商品としてロート製薬の「セノビック」がある。


(3) Cerepron(R)
「Cerepron(R)」は酵母由来の機能性素材で、美白効果が期待できる「食べる美白素材(活性酵母エキス末)」である。
特に海外市場では美白に対するニーズが高まっており、東南アジアを中心に採用が拡大している。


(4) ランペップ(R)
「ランペップ(R)」は卵白タンパク由来の機能性素材で、血管拡張や血流改善効果を有する成分として開発された。
血流改善や運動疲労軽減に関わる製品、ダイエット関連製品、男性機能改善製品に採用されている。


(5) HGP(R)
「HGP(R)」は卵黄タンパク由来の機能性素材で、発毛・育毛を促す成分として開発された。
経口摂取により効果を実証する研究結果が得られており、国内のメーカー等で採用が進んでいる。


(6) 機能性製品
機能性製品では、受託生産のOEMだけでなく、機能性素材の開発で培ったエビデンスを生かしたOEM事業として、健康食品やサプリメント等の企画・販売を国内及び海外で進めている。


今後の方針として、機能性原料販売から最終製品販売へシフトし、NB製品を成長ドライバーと位置付けて事業拡大を目指している。
2023年7月期には、NB製品第1弾となる「明晰ラボ」を大手コンビニエンスストアで販売開始した。
200mgのGABAを配合しており、加齢に伴い低下すると言われている論理的思考力の維持が期待されている。
その後、筋肉量の維持に役立つ「筋肉ラボ」、仕事や勉強などで生じる一時的な活気・活力感の低下を軽減する「朝ラボ 朝から元気」、睡眠の質を改善する「夜ラボ 夜安らかに」、仕事や勉強による一時的な精神的ストレスや疲労感の軽減に役立つ「GABA緑茶」などの販売も開始し、製品ラインナップを拡充している。


2023年3月には、ロングライフのヨーグルト・乳酸菌飲料の製造に強みを有するエルビーと資本業務提携した。
機能性素材を活用した飲料等の共同開発などにより、大手コンビニエンスストアや大手ドラッグストア向けを中心とするNB事業の拡大を目指す。
また2024年3月には同社の「睡眠ラボ」が、伊藤忠商事 (TYO:8001)グループの大手食品卸である(株)日本アクセスが発表した「新商品グランプリ2024年春夏」においてトレンド賞を受賞した。


海外へのOEM事業は、北米や韓国での「ファーマギャバ(R)」の採用拡大に加えて、2022年12月にベトナムの大手薬局チェーン「ロンチャウ薬局」を有するFRT、及びSCGとの3社で合弁会社を設立する覚書を締結した。
ベトナムに健康食品製造工場を建設し、ロンチャウ薬局を通じて販売予定である。


(7) CMO事業
CMOでは、明治薬品が製薬会社から医療用医薬品及びOTC医薬品の製造を受託している。
国内ジェネリック業界は複数の企業で法令違反を原因とする業務停止処分が相次いだことから、同社への製造の引き合いが増加傾向にある。


(8) CHC事業
CHCでは、明治薬品がNB製品をドラッグストア等流通企業向けに販売している。
明治薬品は、子供向け風邪シロップ等製品の自社生産・販売を強化し、製薬メーカーとしての進化を図る方針である。
近年では越境EC代理店向け販売も成長している。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

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