米消費者、支出により慎重 低所得層の延滞率注視=シティCEO

Reuters

発行済 2024年05月01日 09:59

Tatiana Bautzer

[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米金融大手シティグループのジェーン・フレイザー最高経営責任者(CEO)は30日の年次株主総会で、米国の消費者が支出により慎重になり、少額の買い物をする傾向が見られると指摘した。

また、低所得層はローンの返済が難しくなっているとし、銀行側はこれを受けてクレジットカードの発行や自動車ローンの提供に慎重姿勢を強めていると語った。

国内支出の伸びは富裕層によってもたらされ、信用力の低い消費者は支出を減らしているという。一方、住宅ローンを除く全種類のローンで利用者の延滞率がコロナ禍前の水準を上回っていると指摘した。