米ウォルマート、ヘルスケア施設を全閉鎖 採算見えず突然の撤退

Reuters

発行済 2024年05月01日 09:57

Siddharth Cavale

[30日 ロイター] - 米小売業大手ウォルマートは30日、医療サービスを提供する国内51カ所のヘルスケアセンター全てを閉鎖し、オンライン診療事業も停止すると発表した。医療事業は経営コストがかさみ、収益性が欠如する環境となっており、現時点で持続不可能だと判断した。

今回のウォルマートの決定は、2024年までに全米でこれらのヘルスケアセンターをほぼ倍増させるとの昨年の計画から180度の方針転換となる。

同社広報担当は、ヘルスケアセンターは今後30─90日以内に閉鎖する公算が大きく、全ての従業員にウォルマートないし系列の会員制スーパー、サムズ・クラブの店舗に異動できる選択肢を提供すると説明した。