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日経平均は3日ぶりに反落、米株安受けて売り優勢も75日線は回復

発行済 2024-05-01 15:30
更新済 2024-05-01 15:45
© Reuters.
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*15:30JST 日経平均は3日ぶりに反落、米株安受けて売り優勢も75日線は回復 4月30日の米国株式市場は反落。
ダウ平均は570.17ドル安(-1.49%)の37815.92ドル、ナスダックは325.26ポイント安(-2.04%)の15657.82、S&P500は80.48ポイント安(-1.57%)の5035.69で取引を終了した。
1-3月期雇用コスト指数が予想上回る伸びとなったため、利下げ期待の後退で売られ寄り付き後、下落。
賃金インフレが根強く高インフレが想定以上に長期化するとの懸念に長期金利の上昇が嫌気され相場は下落した。
その後に発表された4月シカゴ購買部協会景気指数や消費者信頼感指数が予想を大幅に下回ったためスタグフレーション懸念も再燃しさらなる売り圧力となった。
終盤にかけ、米連邦公開市場委員会(FOMC)のタカ派を警戒した売りも強まり、下げ幅を拡大し終了。


米国株大幅安を受けて、東京市場は売り優勢で取引を開始した。
日経平均は75日移動平均線38273円水準を下回ってスタートした後は下げ渋り、大引けでは、この水準を回復。
今晩の米国では、米雇用関連などの経済指標やFOMC発表など重要イベントを控えていることから、積極的な売買は手控えられ、日経平均やTOPIXは方向感に乏しい一日となった。


大引けの日経平均は前日比131.61円安(-0.34%)の38274.05円となった。
東証プライム市場の売買高は16億2301万株、売買代金は4兆7091億円。
業種別では、海運業、証券・商品先物取引業、石油・石炭製品、ガラス・土石製品、鉄鋼などが下落した一方、陸運業、水産・農林業、食料品、電気・ガス業、電気機器の5セクターのみ上昇した。
東証プライム市場の値上がり銘柄は26%、対して値下がり銘柄は70%
となっている。


日経平均採用銘柄では、サウジアラビアで採算が悪化し前期赤字転換予想と発表した日揮HD (TYO:1963)が急落となったほか、前日決算発表後に買われた商船三井 (TYO:9104)は下落し、前日の上昇分がはく落。
また、決算に関連して東武鉄道 (TYO:9001)、野村HD (TYO:8604)も売られた。
日経平均採用以外の銘柄では、日本調剤 (TYO:3341)、平和不動産 (TYO:8803)、東京エレクトロンデバイス (TYO:2760)は決算が嫌気されて下落。


一方、1-3月期営業利益が前年同期比2.8倍で市場予想も上回ったことでレーザーテック (TYO:6920)が大幅高となったほか、JR西日本 (TYO:9021)、JR東日本 (TYO:9020)が買われた。

また、資生堂 (TYO:4911)、アドバンテスト (TYO:6857)、住友化学 (TYO:4005)、三菱電機 (TYO:6503)が上昇。
後場は決算発表を受けて、双日 (TYO:2768)が上昇。
日経平均採用以外の銘柄では、決算などが材料視されて九州電力 (TYO:9508)、北陸電力 (TYO:9505)、東北電力 (TYO:9506)など電力株が買われた。

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