海外旅行需要、円安の影響大きく JAL副社長「回復に懸念」

Reuters

発行済 2024年05月02日 18:37

Maki Shiraki

[東京 2日 ロイター] - 日本航空(JAL)の斉藤祐二副社長・グループCFOは2日の決算会見で、足元での円安進行を巡り、日本から海外へ向かう旅客需要に「(影響が)大きく出ている」と明らかにした。

日本発の観光需要はコロナ禍前に比べ5割程度、ビジネス需要は6割を超えるほどしか戻っておらず、今後の「回復が懸念される」と語り、「為替の水準は是正されるとありがたい」と述べた。

斉藤氏は、観光需要について「いろいろな対応策をとっても今の円安水準ではなかなか(需要が)戻りにくい」と話した。ビジネス需要は今年度の回復を期待している、としつつ「本来は為替で動くものでもないが、回復に影響が出るのでは」と懸念を示した。