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中国大手金融機関で大型リストラ相次ぐ、IPOやM&A低調で

発行済 2024-05-08 13:30
更新済 2024-05-08 13:36
© Reuters.     北京を拠点とする大手金融機関の中国国際金融(CICC)が年内に投資銀行部門のリストラに踏み切り、人員削減を少なくとも10%の規模で行う計画を進めていることが関係者の話
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[香港 7日 ロイター] - 北京を拠点とする大手金融機関の中国国際金融(CICC)が年内に投資銀行部門のリストラに踏み切り、人員削減を少なくとも10%の規模で行う計画を進めていることが関係者の話で分かった。

また、競合の中信証券(CITIC証券)が香港の投資銀行部門で十数人の削減を始めていることもロイターの取材で判明した。

中国の景気減速や対米関係の悪化を背景に、企業の新規株式公開(IPO)や合併・買収(M&A)が低調なためで、中国の主要な投資銀行では今年初めての大規模リストラの動きとみられる。新型コロナウイルス感染のパンデミック(世界的大流行)収束後では、中国の銀行の中で最大規模のレイオフ(一時解雇)になる可能性がある。

米大手金融機関JPモルガン・チェースも今週、香港事業で少なくとも6人のレイオフに踏み切った。今年初めにはバンク・オブ・アメリカ(BofA)やモルガン・スタンレー、HCBCがアジア太平洋地域の投資銀行部門で数十人の人員削減に乗り出している。

LSEGのデータによると、1―4月の中国本土でのIPOによる調達総額は前年同期比約90%減の26億ドルに落ち込み、2013年以来の低い水準となった。

中国の企業が本土以外の証券取引所で「オフショア上場」する場合に中心となる香港と米国では、M&Aが低調になり、時価評価も減少している。

大手監査法人デロイトのデータによると、香港証券取引所で今年第1・四半期に実施された12件のIPOの調達総額は前年同期比30%減の計47億香港ドル(6億30万ドル)にとどまり、09年以来の低水準だった。

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