[4日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6238.29(‐36.71) 前営業日終値 6275.00(‐145.93)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 10752.10(‐37.14) 前営業日終値 10789.24(‐400.78)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4714.79(‐15.42) 前営業日終値 4730.21(‐175.55)
<ロンドン株式市場> 続落し、FT100種総合株価指数 .FTSE は36.71ポ イント(0.59%)安の6238.29で取引を終えた。石油輸出国機構(OPEC) が減産で合意できなかったことが嫌気され、石油や鉱業関連が売られた。 OPECは4日の総会で、減産による過剰供給解消に向けた協調体制を築けなかった 。イランが欧米諸国による経済制裁で生産規模が縮小していると主張し、本来の水準に戻 るまで減産には応じない構えを示した。 石油株ではBP BP.L とロイヤル・ダッチ・シェル RDSa.L がともに2.4%の下落 。鉱業株ではグレンコア GLEN.L が3.2%、アングロ・アメリカン AAL.L が2.8% の値下がりとなった。 ホテルやコーヒー店で国内最大手のウィットブレッド WTB.L は2.9%安。バーク レイズのアナリストが投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に引き 下げたことが嫌気された。 この日発表された11月の米雇用統計は底堅く、米連邦準備理事会(FRB)が今月 に利上げに踏み切るとの見方が強まった。統計発表後、ロンドン株は一段安となった。 一方、住宅建設のバークレー・グループ BKGH.L は7.5%高。利益目標を達成する方向 に進んでいるとしたことが買い材料となった。
<欧州株式市場> 続落して取引を終えた。石油株が売られて全体水準を押し下げた 。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は4.92ポイント(0.34%) 安の1457.84と約3週間ぶりの安値となった。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は12.59ポイント(0.38%) 安の3330.75だった。 石油輸出国機構(OPEC)は4日の総会で減産合意に至らなかったことで、原油価 格が下落。石油株指数 .SXEP は1.98%の低下となった。 前日に欧州中央銀行(ECB)が発表した追加金融緩和が期待外れの内容だったため に市場心理は既に悪化していた。中銀預金金利のマイナス幅拡大や資産買い入れプログラ ムの期間延長は、市場が求めていた最低限の内容でしかなかった。景気刺激策への期待が 高まっていただけに失望感が広がった。 コメルツ銀行のエコノミスト、ピーター・ディクソン氏は「もっと流動性が供給され ると見込んでいたが、それがなかった。投資家は、中銀がいったい何をしてくれるのかに ついて再考している」と指摘。「今の経済基調を考えると株価は過大評価されていると思 う。今年の残りの数週間は不安定な相場展開となるかもしれない」との見方を示した。 スウェーデンの工作機械大手サンドビック SAND.ST は3.1%安。JPモルガンが 投資判断を「ニュートラル」から「アンダーウェイト」に下方修正し、目標株価も切り下 げたことが嫌気された。 ホテルやコーヒー店で英国最大手のウィットブレッド WTB.L は2.9%下落。利用 可能な客室当たりの収入(RevPAR)が英国内で鈍化したことを理由に、バークレイ ズが投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に下方修正し、目標株価 も下げた。 一方、フランスの保険大手アクサ AXAF.PA は3.2%上昇した。欧州の新規制に基 づいてソルベンシー(保険金支払い能力)比率の幅を設定し、増配などが見込めるとした ことが好感された。