Investing.com | 編集者 Emilio Ghigini
発行済 2024年08月12日 20:50
エネルギー分野で著名なシーメンス・エナジーAG(ENR.DE)は、第3四半期決算説明会でまちまちの業績を報告した。同社は104億ユーロという健全な受注を達成したが、これは前年同期比で減少しており、その主な原因は子会社シーメンス・ガメサの受注減少によるものであった。
このような状況にもかかわらず、シーメンス・エナジーの受注残高は、ガスサービス部門とグリッドテクノロジー部門が大きく貢献し、過去最高の1,200億ユーロに達した。
当四半期の売上高は20%近く増加し、特別損益調整前利益は予想通り4,900万ユーロとなった。
しかしながら、シーメンス・ガメサの損失は継続し、当四半期は約4億5,000万ユーロ、1~9月期は約13億ユーロとなった。シーメンス・エナジーは、キャッシュフローのガイダンスを引き上げ、戦略的な事業拡大を発表するなど、楽観的な姿勢を崩していない。
シーメンス・エナジーの第3四半期決算は、特に風力発電事業において、厳しい市場を乗り切るシーメンスを反映している。シーメンス・ガメサの赤字が業績を圧迫しているものの、堅調な受注残と戦略的な事業拡大は、長期的な成長と市場でのリーダーシップへのコミットメントを示唆している。シーメンス・エナジーは、サービス・マージンの改善と、今後数年間にわたる膨大な受注残の遂行に重点を置き、収益性の達成と財務目標の達成を目指している。シーメンス・エナジーの次回の決算説明会では、2025年に向けての展望がさらに明らかにされるものと期待される。
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