アップルウオッチ、心臓疾患探るのに有効=米研究グループ

Reuters

発行済 2019年11月14日 12:10

アップルウオッチ、心臓疾患探るのに有効=米研究グループ

[シカゴ 13日 ロイター] - 米研究グループは13日、アップル (O:AAPL)の腕時計型端末「アップルウオッチ」で不整脈の一種「心房細動」の精密な検知が可能とする調査結果を発表した。心臓疾患の可能性を探るのに有効という。

米スタンフォード大の研究者らが米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」で発表した。8カ月の試験期間のためアップルウオッチを契約、装着した患者40万人以上を対象に、心拍数センサーとアルゴリズムの機能を調査した。不規則な脈拍が検知された参加者にはパッチ型の心電図取得装置を送り、うち34%に心房細動が検出されたという。

不規則な脈拍が警告されたは参加者全体の0.5%だった。健康に問題がないのに余計な通知をしてしまうとの懸念が和らげられたとしている。

ただし、同誌の発行人は編集付記として、調査への参加者はアップル社のiPhone(アイフォーン)とアップルウオッチを持たねばならず、全員が研究スポンサー企業の顧客になっていたとコメントした。

調査には加わっていない専門家は、有望な技術ではあるが、装着者の半分以上は40歳未満で、もともと心房細動のリスクが低い層だと述べた。