人工肉の米インポッシブル・フーズ、新たな資金調達で評価額倍増も

Reuters

発行済 2019年11月26日 15:21

人工肉の米インポッシブル・フーズ、新たな資金調達で評価額倍増も

[25日 ロイター] - 植物由来の人工肉を製造し、「インポッシブル・バーガー」を販売している米インポッシブル・フーズは、新たな資金調達に向けた投資家との話し合いを続けており、企業価値は5月の前回ラウンドの2倍強になる可能性がある。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

インポッシブル・フーズは、消費者の需要が高まり続けている人工肉で市場拡大を模索している。この分野で競争相手のビヨンド・ミート (O:BYND)は5月の上場以来、株価が3倍以上になって現在の時価総額は約48億ドルに達する。

関係者の話では、インポッシブル・フーズは今回、評価額を30億―50億ドルにして3億─4億ドルを調達することを目指している。投資家の反応次第では、計画が修正される可能性もある。既存出資者の中からは、もっと高い評価額を設定してより多くの資金を調達するよう求める声も出ているという。

評価額が大幅に切り上がれば、今年になっていくつかの著名新興企業が苦戦を強いられていることはさておき、ベンチャーキャピタル(VC)投資家が高評価企業の私募形式の資金調達を引き続き積極支援する姿勢であることを意味する。

また今回の資金調達は、早ければ来年に見込まれるインポッシブル・フーズの新規株式公開(IPO)の地合いを定めてもおかしくない。