ファーウェイ、19年は18%増収の見通し 20年は「困難な年」に

Reuters

発行済 2020年01月04日 09:19

ファーウェイ、19年は18%増収の見通し 20年は「困難な年」に

[上海 31日 ロイター] - 中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]は12月31日、2019年の売上高が前年比18%増の8500億元(1217億2000万ドル)となる可能性が高いとの見通しを示した。米政府による事実上の禁輸措置を受け、当初の見通しを下回る見込みとなった。

ファーウェイは19年5月、米企業との取引が事実上禁止され、米グーグル (O:GOOGL)の基本ソフト(OS)「アンドロイド」などの利用ができなくなった。

ファーウェイの徐直軍(エリック・シュー)輪番会長は従業員や顧客に向けた新年のメッセージで、2020年は「困難な年」になるとも指摘し、同社の成長は19年前半と比べて鈍化する公算が大きいとの見方を示した。

19年の増収率見通し(18%)は18年実績の19.5%を下回った。

19年第4・四半期の業績には言及していないが、同社の過去の発表に基づくロイターの試算によると、同四半期の売上高は前年比3.9%増の2392億元(232億8000万ドル)となる見通し。第3・四半期の増収率は27%だった。

徐氏は「国外の環境はこれまでになく複雑化し、世界経済への下押し圧力は強まっている」と指摘した。