ウーバーとリフト、米加州と3都市が運転手の扱い巡り提訴

Reuters

発行済 2020年05月06日 12:16

[5日 ロイター] - 米カリフォルニア州と同州の主要3都市は5日、配車サービス大手のウーバー・テクノロジーズ (N:UBER)とリフト (O:LYFT)が運転手を社員でなく個人事業主として扱うことで、労働者への諸手当てを回避しているとして提訴した。

提訴したのはカリフォルニア州と同州のロサンゼルス市、サンフランシスコ市、サンディエゴ市。単発で仕事請け負う、いわゆる「ギグエコノミー」労働者の保護を目的とした同州の法律に基づき、ウーバーとリフトによる不当な運転手の扱いが、労働者、合法的な事業、納税者、より広範な社会に害をもたらしていると主張した。

カリフォルニア州司法長官のザビエル・ベセラ氏は、3都市の司法長官も参加した共同オンライン会見で「いかなるビジネスも、労働者の不当な扱いや法に違反することで成功を収めるべきでない」と述べ、ウーバーとリフトの運転手は、病欠や残業代など基本的な労働者保護措置を受けていないと指摘した。