グーグルのフィットビット買収計画、欧州消費者団体が懸念表明

Reuters

発行済 2020年05月14日 11:05

[ブリュッセル 13日 ロイター] - 米アルファベット (O:GOOGL)傘下のグーグルが計画するウエアラブル端末メーカー、フィットビット (N:FIT)の買収を巡り、欧州の消費者団体BEUCは13日、消費者の利益を損ない、革新を妨げる可能性があるとの懸念を示した。

グーグルは昨年11月、フィットビットを21億ドルで買収すると発表。競合企業が乱立するウエアラブル端末市場で米アップル (O:AAPL)や韓国のサムスン電子 (KS:005930)の追い上げを目指している。

しかし、この取引によりフィットビットが収集する1日当たりの歩数やカロリー消費量など、ユーザーの健康状態に関する貴重なデータをグーグルが取得することになるとの懸念が出ている。

欧州32カ国の45団体で構成されるBEUCは、グーグルの買収計画について、デジタル市場でかつてないほどの支配力を得ようとするインターネット大手企業の戦略だと指摘。