顔認識技術の米社、不当逮捕事件受け対策を約束

Reuters

発行済 2020年06月25日 13:57

[オークランド(米カリフォルニア州) 24日 ロイター] - 人工知能(AI)を使った顔認識技術を手掛ける米企業ランクワン・コンピューティングは24日、国内で初めて報告された同技術の誤判定による不当逮捕事件で同社のソフトウエアが使われていたのを受け、悪用を防ぐための対策を取ると表明した。

人権団体の全米市民自由連合(ACLU)によると、黒人のロバート・ウィリアムズさんは今年1月、ミシガン州デトロイトの警察にスリの容疑を不当にかけられ、1日余り拘束された。ランクワンのソフトで運転免許証の写真が監視カメラに映ったスリ犯の顔と結び付けられたことが原因だ。

ウィリアムズさんは、警察官らがコンピューターによる誤判定だったと認め、自身を釈放したとACLUが公表した動画で述べている。

ミシガン州警察とランクワンがそれぞれ示した指針では、顔認識の判定結果を逮捕の根拠にすべきではないとしている。