印リライアンスのデジタル部門、米グーグルも45億ドル出資

Reuters

発行済 2020年07月15日 19:26

更新済 2020年07月16日 11:09

[ニューデリー 15日 ロイター] - 米アルファベット (O:GOOGL)傘下のグーグルは、インドの複合企業リライアンス・インダストリーズ (NS:RELI)のデジタル事業子会社ジオ・プラットフォームズの株式7.7%を45億ドルで取得する。リライアンスのアンバニ会長が15日明らかにした。

米IT(情報技術)大手ではフェイスブック (O:FB)も4月下旬にジオへの出資を発表している。グーグルの出資で、ここ数カ月のジオへの戦略出資は1兆5200億ルピー(202億2000万ドル)となった。

グーグルの出資で換算すると、ジオの企業価値は4兆3600億ルピー(580億1000万ドル)となる。

グーグルは株式取得完了後、ジオに取締役1人を派遣する。

アルファベットのピチャイ最高経営責任者(CEO)は13日、株式取得や提携の形で今後5─7年にインドに100億ドル投資する方針を示したばかり。[nL3N2EK34C]

ピチャイ氏は動画メッセージでジオへの出資について、100億ドルの基金を通じた投資の「最初で最大の案件だ」と述べた。

リライアンスはスマートホームやコネクテッドカー(つながる車)、セキュリティーシステムなどの分野で事業拡大を目指しており、グーグルの出資がこうした取り組みを後押しする可能性がある。

アンバニ氏は、ジオが4Gもしくは次世代通信規格「5G」に対応した低価格のスマートフォン開発を目指すと述べ、これらのスマホ向けにグーグルと協力してアンドロイドをベースとした基本ソフト(OS)を構築するとした。