米アマゾン・フェイスブック、「大手との競争に直面」 議会で証言へ

Reuters

発行済 2020年07月29日 10:08

[ワシントン 28日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コム (O:AMZN)とフェイスブック (O:FB)の最高経営責任者(CEO)は、IT(情報技術)業界の競争問題を巡る29日の米議会公聴会で、大手企業との激しい競争に直面していると主張する構えだ。

公聴会は、米IT大手の事業慣行やデータ収集が小規模なライバル企業に与えている影響について調査する下院司法委員会の反トラスト小委員会が開催。グーグルの持ち株会社アルファベット (O:GOOGL)とアップルのCEOも出席する。

証言内容について28日に公表された書面で、アマゾンのベゾスCEOは、同社が小売り市場全体に占めるシェアは小さく、規模がアマゾンの2倍であるウォルマート (N:WMT)などの小売り大手との競争にさらされていると主張。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で電子商取引事業は全般的に拡大しており、アマゾンに限ったことではないと指摘した。

ベゾス氏はまた、小規模な販売業者がアマゾンのマーケットプレイスでいかに成功しているかを説明した。

フェイスブックのザッカーバーグCEOは書面の中で、同社が「何もないところから始め、人々が価値を見いだす商品を提供するという米国方式で」成功に至ったと証言。

「当社はこの公聴会に参加する企業のほかにも、広告を販売し人々をつなぐ多くの企業と競争している。当社が参入していない市場へのアクセスを持つ企業などとの国際的な競争にも直面している」と述べた。