アップルとグーグルが「フォートナイト」削除、メーカー側は提訴

Reuters

発行済 2020年08月14日 13:12

[13日 ロイター] - 米アップル (O:AAPL)と米アルファベット (O:GOOGL)傘下グーグルの2社は13日、自社のアプリ内課金ガイドラインに違反したとして、それぞれのアプリストアから人気ゲーム「フォートナイト」を削除した。これを受けて同ゲームを開発したエピック・ゲームズは2社を提訴した。

2社は、これに先立つ13日にフォートナイトアプリで独自に課金する機能が開始されたことが違反行為だとしている。

エピックは、アプリストアに関連した2社の多くの商慣行をやめさせる命令を出すよう裁判所に求めている。

カリフォルニア北部地区裁判所に提出された訴状は「アップルは同社がかつて激しく非難していたものになっている。それは市場を支配し、競争を阻害し、イノベーションを抑えつけようとする巨大企業だ。アップルは往年の独占企業よりもさらに大きく、力強く、定着しているほか、より悪質だ」と主張した。

エピックはさらに、ソーシャルメディア上でアップルを攻撃。ハッシュタグ「#FreeFortnite」でキャンペーンを開始し、プレーヤーにフォートナイトへのアクセスが失われればアップルからの返金を求めるよう促すなどしている。

アップルは基本的に、大半のアプリサブスクリプションとアプリ内課金から15─30%の取り分を得ている。アナリストによると、アップルの「アップストア」内での支出ではゲームの貢献が最も大きいとみられている。