米アップル、広告向けプライバシー保護強化を来年初に延期

Reuters

発行済 2020年09月04日 04:06

更新済 2020年09月04日 06:36

[3日 ロイター] - 米アップル (O:AAPL)は3日、iPhoneやiPadでのターゲティング広告で使われるユーザー情報の追跡制限を来年初めまで延期すると発表した。

アップルは6月、自社提供の追跡識別子などを利用している広告主に対し、追跡承認をユーザーに求めるポップアップ通知の表示を義務付ける方針を発表。今秋リリース予定の新たな基本ソフト(OS)「iOS14」と同時に実施される見通しだった。

アップルはこの日、同方針が実施されれば、ユーザーはアプリごとに追跡の許可または拒否を行うことが可能と指摘。ただ、開発業者に対し、変更に必要な時間的猶予を与えるとして、実施時期を来年初に遅らせると発表した。

アップルの追跡制限方針を巡っては、フェイスブック (O:FB)が先週、小規模なゲームなどのソフト会社に打撃を与える可能性があると警告。ただ、自社交流サイトや傘下のワッツアップ、インスタグラムといったアプリに変更を加えており、追跡制限実施後も自社アプリへの影響はほぼないとしていた。