米ネット大手、オーストリアの法律で最大1200万ドルの罰金に直面も

Reuters

発行済 2020年09月05日 11:02

更新済 2020年09月05日 12:28

[ウィーン 3日 ロイター] - オーストリア政府は3日、米フェイスブック (O:FB)やアルファベット (O:GOOGL)傘下グーグルなどのインターネットプラットフォーム大手に対し、違法なコンテンツを数日以内に削除することを義務付け、従わなかった場合に最大1000万ユーロ(1200万ドル)の罰金を科す計画を発表した。

ザディッチ法相は、現在策定中であるオンライン上のヘイトスピーチ(憎悪表現)を取り締まる法律について、ユーザーが10万人超、年間売上高が50万ユーロ超のプラットフォームが対象になると説明。被害者に低コストで迅速に対抗する機会を与えるものだとした。

同相は、記者会見で「インターネットは無法のスペースではない。われわれの法の支配がインターネットにも適用される」と述べた。

最初の3年間は無料となる新たなファストトラック手続きにより、被害者は数日以内に停止命令を取得することが可能になる。

法案によると、インターネットプラットフォームは容易にアクセスできる報告システムを設け、ユーザーの連絡窓口になる担当者を任命するとともに、受けた苦情に関する報告を毎年行うことが義務付けられる。明らかに犯罪に関連したコンテンツは苦情を受けてから24時間以内に、それ以外の違法コンテンツは7日以内に削除する必要がある。