米エヌビディアの英アーム買収近づく、ソフトバンクGから4兆円以上

Reuters

発行済 2020年09月13日 07:48

Greg Roumeliotis

[12日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディア (O:NVDA)が、ソフトバンクグループ (T:9984)傘下の英半導体設計企業アーム・ホールディングスを買収する方向で最終調整に入ったことが分かった。買収額は400億ドル(4兆2000億円)以上。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。

同関係者らによると、エヌビディアは現金と株を組み合わせてアームを買収する計画で、来週にも発表する可能性がある。巨大な半導体企業が誕生する。

アームはソフトバンクGが2016年、すべてのものがインターネットにつながるIoT時代の到来を見込んで約3兆3000億円で買収した。合意が近いと先に報じた米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、アームの成長を加速させられずにいたソフトバンクGにとって大きな勝利になるとしている。

エヌビディアはビデオゲームに欠かせないグラフィックス用半導体メーカーとして知られる。人工知能や自動運転、データセンターなどの市場にも進出している。